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ワンランク上の部屋探し!ライフアップのためのお得な家計見直し MVNO(格安SIM)編

こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの柿谷隆之です。
今回も「ietta」でお部屋探しと暮らしに係わるお金についてのコラムを書かせて頂きます。

※今回のコラムは会社によってサービス内容に差異がありますが一般的な説明をしています。詳細はコラム内で紹介した各社のWebサイトでご確認ください。

いつでもどこでも

えっ、ひょっとして、ケータイ代、高すぎ!?率直にお伺いしますが、皆さんは毎月スマホににいくら払っていますか?

昨年夏に行われた調査では平均月額料金は6,514円。利用者の64.5%は高いという不満を持っていたそうです。
ちなみに、適正と思う価格は4,045円だそうです。

価格だけを見ると確かにちょっと高いな、という印象ですが、電話もできて、パソコンのようにWebサイトも見れて、動画も楽しんでゲームもできる、写真もきれいに撮影できるし、仕事用のアプリを入れて使える。これだけの機能を使えるのですから、個人的には4,000円でなんとかしてくれ、というのは酷だと思います。モノには適正な対価を支払わないといけません。

しかし、一方でスマホを持っていても、主に使うのは電話とカメラとLINE、たまに調べ物したりアプリで遊んだり、でも家ではもっぱらパソコン、という人にとっては確かに高いかもしれません。
かくいう私もその一人。出先で使うのは調べ物とLINE程度、ネットは家やオフィスのパソコンですので、月6,000円はちょっと高いと思ってしまいます。

MVNOという選択肢

SIMカードイメージ月々数千円をスマホに払うのはちょっと、と思っている私ですが、スマホは持っています。
ただしちょっと違うのは3大キャリア(docomo、au、softbank)ではなく、MVNO(Mobile Virtual Network Operator・仮想移動体通信事業者)のサービスを使っていることです。
「格安SIM」という言葉、聞き覚えがありませんか?
この格安SIMカードを提供している企業がMVNOで、docomoなど大手キャリアの回線をまとめて借りて、それを自社サービスとして提供しています。

代表的なMVNOとしては、「IIJmio」、「OCNモバイルONE」、「BIGLOBE SIM」、「楽天モバイル」などなど、現在は20社以上の会社があります。

MVNOを選ぶ最大の特徴は価格です。安いプランなら月額500円を切るプランもあります。
毎月の通信費がもし5,000円も下がったら、その分でもうワンランク上のお部屋を探すこともできますね。今の部屋より5,000円アップのお家賃の部屋をiettaで探してみたら、スマホをMVNOに替えて引っ越したくなるかもしれません。

MVNOでスマホ料金を安くできるかも

安さの訳は

通信料500円以下。これなら今まで払っていた料金は何だったの?という気持ちになってしまいますが、もちろん安さには訳があります。

1・スマホは自分で購入

MVNOのサービスは基本的に通信のみ。つまり、スマホに差して使うSIMカードだけを提供してくれます。
ですからスマホ本体は自分で用意しないといけません。
とはいえ、最近はMVNOの隆盛によって中古スマホ市場も活発です。基本的な性能があればよいということなら、10,000円前後からありますし、新品でも20,000円程度から販売しているスマホもあります。

本体の準備も買ってきたスマホのカバーを開けてSIMカードを挿すだけですから簡単な作業です。

※一部MVNOではスマホもまとめて提供してくれる会社もあります。

2・通話は別プラン

先ほどの月500円以下のプランですが、ここで提供されるのはデータ通信のみです。
つまり、通話はできません。
カメラを使ったり、アプリを楽しんだり、ネットを見たりはできますが、通話やLINEは使えません。

とはいえ、最近は機能の充実したプランも多く登場しています。
例えば「通話はしないけどLINEは使いたい」という方は、月額に160円プラスするだけでLINEも使えるようになります。

さらに、無料通話はつかないものの、通話もできるプランも1,600円程度で用意されています。
月1,600円で通話もネットもできるようになります。これに中古本体を1万円で買ってくれば格安スマホのできあがりです。

3・回線速度は制限されます

通常、500円以下の最も安いプランなどは通信速度が制限されて遅くなっており、ネットの閲覧やLINE程度なら問題ありませんが、YouTubeの動画などはスムーズに再生されないこともありますし、凝ったデザインのWebサイトなどは表示に時間がかかります。

しかし、これも最近のプランでは「月々●ギガまでは高速通信。それを超えると低速になります」というプランが増えており、頻繁に動画を見るという人でなければ高速通信のみで使い続けることもできます。

4・サポートは自己責任

MVNOが提供するのは通信回線だけですので、自分で買ってきたスマホの設定や質問は基本的に受けてくれません。3大キャリアで契約すれば一緒にスマホも買っていますから、親切丁寧にサポートしてくれますがMVNOではその点は自己責任です。
もちろん元回線を提供しているdocomoに聞いてもサポートはしてくれません。

賢く選んでお得に使う

MVNOはスマホ料金を大幅に安くしてくれる可能性もありますが、そのためには自分自身でもしっかりメリットとデメリットを把握しておくことが必要です。きちんと調べて賢く使える人にはとても有効なサービスですが、全てお店にお任せの人には向いているとはいえません。

MVNOもそうですが、情報伝達の進んだ現代では情報を知っている人とそうでない人のない間には差がついてきます。
自ら積極的に動かずにお得になる、なんていうことはほとんどありません。
自分で積極的に調べて活用していくことが大事です。

お得の分岐点は積極的に動けるか!情報は積極的に調べましょう

お部屋探しも知識が大事ですね。
自分の希望をネットで調べるのももちろん有効ですが、やはり物件に対する知識や周辺の情報などは専門家である不動産会社にどんどん質問をぶつけて活用するのが賢い部屋探しです。

iettaを運営している株式会社三光不動産も札幌市内にアパマンショップを5店舗展開しています。今すぐ引っ越しの予定がなくても、将来のお部屋探しのためにお店でいろいろと聞いてみるのもよいですよ。

次回は「ワンランク上の部屋を狙うなら!ライフアップのためのお得な家計見直し その7  近居 de 新居」をお届けします。

文章:1級ファイナンシャル・プランニング技能士 柿谷隆之
※執筆当時の法令・税制等に基づいて書かれています。

この記事を書いた人
柿谷 隆之 課長

三光不動産が誇る1級ファイナンシャル・プランニング技能士。たまにiettaに寄稿してくれる嬉しい人。

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